白井さんちの子育て事情

発達グレーな長男の家庭学習をメインに、我が家の子育て事情を晒します!

田舎の教育事情(自分の経験談)

このブログ、どれくらいの人が見ているんだろうか?と気になったのでアクセス解析を見てみたところ、意外と読んでくださっている人が多くてびっくりしました。

せいぜい10pvくらいあればいい方かなと思っていたのですが(苦笑)

ブログを読みに来てくださった人の中でも多く読まれているのがこちらの記事。

田舎って学校とか塾が少ないから子供の教育がたいへ~ん!って感じの記事だったのですが、多くの人から読まれているみたいだったので、今回は私自身、田舎でどのような教育を受けてきたのかを思い出せる範囲でまとめてみたいと思います。

田舎暮らしに興味があるけど、田舎の教育って実際どんな感じなの?と思っている人の参考になればなぁと思います。

まぁ10年以上昔の話なので当てはまるかは分かりませんが…。

 

私の地元はN県の端にある田舎町です。

幼保一体型の施設が1つと(私の時には保育園が5つくらいしかなかった)小学校が3校、中学校が1校でした。

コンビニやスーパーは一軒ずつ。

でも冬場はスキー客でにぎわうのでスキー場のそばに温泉街があったり土産物屋さんは結構あったと思います。

 

それくらいの田舎なので、みんな仲良く中学校まで同じ進路を辿ります。

私が小学生の時には塾らしい塾はありませんでしたが、中学生くらいになって1~2件出来た記憶が。

そろばん塾と公文もあったと思います。

小学校の間はみんなほとんど勉強はしません。

私もしてませんでした。

ただ、その中でも成績のいい子は進研ゼミなどの通信教育をやっていたと思います。

が、中学受験なんてテレビの世界の話なので、みんな一緒に同じ中学に行くんだという認識が強かったです。

そんな中、私は中学受験をしました。

1時間に1本しかない電車で1時間離れた某市に教育大の附属があることを知ったからです。

私の小学校からの受験は実に4年ぶり。

受験の資料なんて何もありませんでした。

なので、何をしたらいいのかさっぱりな状態特別な勉強はせずに受験しました。

結果は合格。

同級生たちとは一人進路を別れて、私は大学の附属中学に通うことになりました。

 

両親が私に中学受験させたのは、大学に行ってほしかったからでした。

私の地元では女の子に学歴はいらない、女の子の最高の幸せは商業高校を出て信金に勤めて結婚することだと、本気で思っている大人が多い場所でした。びっくりですよね。

でも、そう言う場所、意外とあるんですよ。

 

まぁそれくらいの田舎なので、高校進学も大変です。

何せ近くに高校自体がないのですから。

高校生になると、学校関係なくみんな電車で1時間かけて某市へ通います。

某市には高校が11校くらい。

公立の普通科が6校。

商業工業農業高校が各1校ずつ。

私立が2校。

 

ちなみに、この中で4年制の大学に確実に行くためには偏差値が一番高い1校しかありません。

2番目も高校でも進学は出来ますが、元女子校と言うこともあり進路の大半が短大です。

最近はそれでも4年制に進む人が多くなったような気がします。

残りの学校では、死に物狂いで塾なり通信学習するなりして勉強しないと大学への進学は難しいような学校ばかりでした。

専門学校に行く子がほとんどでした。

 

偏差値が一番高い高校に行くには、地元の中学校からでは成績が1番~3番くらいの子じゃないと入れないと言われていました。

でも附属中学なら学年の半分は1番の高校に進学できます。

全体の成績が全然違うからなんですよね。

 

こうして書いてみると、いかに学校が少ないか、地域全体が教育に対して無関心かが分かりますね。

でもこれ、私の地元が特別ってわけでもないと思います。

本当に田舎の方は、いまだに学歴よりも家業!って考えありますからね。

今住んでる町も北海道の片隅にある小さな町ですが、女性で大卒ってなかなかいないんですよ。

幼稚園のお母さんとか、ほとんど高卒だし、生まれてからずっとこの町にいるって人ばかりです。

都会から来た人が「田舎は閉鎖的だ」と感じるのはこの辺かもしれませんね。

ご近所みんな昔からの顔馴染みで、職場は中学・高校の先輩後輩ばかりですし。

 

私は運よく受験できるような中学校があって、両親がきちんと私の将来を考えてくれていたからトントン拍子に高校までラクして進学できましたが、そうじゃない人はすごく大変だったみたいです。

市内で1番の高校に進学するために死に物狂いで勉強して、やっと合格したけど燃え尽きて授業についていけない生徒が多かったです。

まぁ私も燃え尽きてもないくせに授業について行くのが大変で補習の嵐でしたけど(苦笑)

 

なぜそうまでして進学校に拘るのか。

これはもう学校の授業や各大学の推薦枠とかに関係します。

大学に進学する子が少ない学校では資料も少ないし、授業自体が受験に対応していない場合がほとんどです。

 

田舎は私立はバカが行くところ、とは以前の記事で書いたと思いますが、本当にそうなんですよ。

だって高校1年の数学が、小学校の算数から始まるんですよ?

しかもそれにも躓く人がいるっていうから、それを聞いたときには目玉が飛び出るかと思いました。

それくらいの差が、どうしても生まれてしまうんです。

田舎なので学校の数が圧倒的に少ないですし。

 

そう言った意味でも、田舎に住んでいながら将来大学進学を目指すというのは都会の子に比べると大変なのかもしれません。

高校受験に失敗したら、大学に行けないんですから…。

滑り止めなんて、ないんですよね。

 

ちなみに私が行っていた高校は偏差値65(本当にこんなに高かったのかなぁ??)で、県内では6番目の学校でした。 

きっと県庁所在地にいたらもう少し低い偏差値の学校から大学へ進学したと思います。

ですが実際には選べる学校がないので、無理してでも1番の学校に入らないとダメだったんですよね…。

 

長ったらしく書いてしまいましたが、田舎の教育事情、少しは見えてきたでしょうか??

兎に角田舎で進学しようと思ったら大変です。

県庁所在地とか大きな市なら学校も少しは選べますが、田舎では選ぶほどないのが現実です。

塾も選ぶほどありません。

ほとんどみんな同じ塾に通います。

これは中学も高校も同じでした。

まともな塾は某市内でも23件しかなかったですし、高校に関しては東進衛星予備校しかありませんでしたから…。

みんな塾か通信か独学かって感じでしたね。

 

田舎で子供を育てたい。

せめて大学には行かせたい。

そう思うなら、早い段階で高校までリサーチをかけておいた方がいいと思います。

 

1番の高校と2番目の高校の偏差値の差はどれくらいか、私立は滑り止めになるのかそれともただの底辺校なのか。

この辺りは頭に入れておいて、小学生のうちから目標を定めておいた方がいいと思います。

 

私も小学生の頃から当たり前のように進学する高校を刷り込まれていました。

まぁ大人になって振り返れば、その学校1択しかないんですけどね(苦笑)

 

 

田舎で子供の教育に力を入れている方々!

一緒に頑張りましょうね!!

 

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