【感想】行方/春口裕子
こんにちは、白井です。
健全にお正月を過ごし、健全に正月太りしました!
横顔が年末前と変わっていてとてもびっくりしました……
ダイエット、今年こそ頑張ります。
行方/春口裕子
数か月前から読むか読まないか迷って、結局年明けすぐに本屋に行ったときに買いました。
迷った理由としては、展開がありがちなのでは……?と思ってしまったからなんですけど、結果的には買ってよかった。面白かったです。
公園から忽然と姿を消した三歳の少女琴美。
両親や近所の人、警察の捜索もむなしく、何の手掛かりもないままに22年の月日がたった。
琴美失踪の22年後、幸子のもとに琴美の兄から手紙が届く。
同じころ、浜名湖畔で父・誠司とペンションを営む楓は、ある日を境に誠司に対して不信感を抱くようになる。
琴美、幸子、楓の決して交わることのなかった三人の人生が交差する長編ミステリー。
あらすじを読んだだけでミステリー好きな人なら大体結末が読めてしまうと思うんですよね。
私もそうでした。
そしてやっぱり、結末は予想通りだったんですけど、結末が予想通りだったというだけでその間(中身)に関しては面白かったと思います。
どうも最近感情移入しやすいみたいで、琴美の母・妙子に感情移入しすぎてしまったり、妙子の姑に腹を立てたり、妙子のパート先の従業員に腹を立てたり。
序盤はとにかく腹を立てることが多くて結構感情のやり場に困ったりしました。
後半は結末が気になって、というか結末に至るまでの過程が気になってどんどん読み進められました。
500ページ越えの長編だったんですけど、読みやすかったのか2日で読み終えてしまいました。
結末はそこまで意外な展開はなく、「まぁそんなことだろうとは思ったよ」って感じだったんですけど、そこに至るまでの登場人物の感情の変化とかは予想がつかなかったので、読み終わった後に「なるほどね~」となりました。
物語のベースが「少女誘拐」なので、やはり娘を持つ親として胸が痛いシーンが多かったので、こういうのがダメな人は読むのがつらいかもしれません。
でも読みごたえがあって面白かったですよ。